三菱レイヨン株式会社(本社:東京都港区、社長:鎌原 正直)は、自動車部材や風力発電翼等の大型構造物向けに新タイプのPAN(ポリアクリロニトリル)系炭素繊維《パイロフィル》「P330シリーズ」を開発しました。
「P330シリーズ」は、当社の高強度炭素繊維TR50S/TRH50と同等の性能を保有し、かつフィラメント数を大型化(5〜6万フィラメント)させた製品です。従来の
2.4万フィラメント(24K)以下のスモールトウと比較して、大型成形品に適した加工性を持ち、なおかつ高強度、高弾性率の特性を実現した、これまでのPAN系炭素繊維の概念を変える新しい炭素繊維です。
【背景】
炭素繊維は、航空宇宙関連用途や様々な産業分野からスポーツ・レジャー用途まで市場を着実に広げてきました。需要はそれにともない順調に拡大を続け、2010年には45,000トンを超えると予想されます。今後、産業用途の一層の成長や、自動車関連の新市場の立ち上がりを前に、本格的な需要拡大に向けて供給体制を整えるとともに、各種の用途に適した製品の開発が急務となっています。
このような状況下、当社グループは、大型成形品に適した炭素繊維の開発を進め、このたび成形加工性と高強度、高弾性率を両立させた《パイロフィル》「P330シリーズ」を上市いたします。今後は、自動車、風力発電翼、圧力容器などの大型成形品を中心に展開していきます。 |